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[2010.07.02]

医師事務作業補助者…その後

 平成20年4月の診療報酬改定において点数化された「医師事務作業補助者」は、今年度の改定において見直しが行われ、導入に対する評価が充実されることとなりました。

 医師事務作業補助者が点数化された要因である「医師の偏在化」に関しては、抜本的な解決策を打つことは難しく、依然として厳しい状況が続いています。そのため、この4月の改定を機に新規に導入、または医師補助従事者の増員を図った医療機関も多いと思われます。

 当初は、どの医療機関もこの医師補助従事者に何をさせようか、何ができるか、という活用方法に関して手探り状態であったと思われます。医師補助従事者を導入しても、肝心の医師が忙し過ぎて医師補助従事者を指導する暇がない、というような事態も発生したようです。
 しかし、この2年余りの期間において、医師補助従事者の活用方法に関して、若干ではありますが医療機関ごとに色分けされてきた感があります。

 医師補助従事者は、遂行可能な業務範囲も定められている関係から自ずとそれぞれの医療機関における職務分掌も限定されてきますが、実際に運用されている実態を大別するならば、診断書等の書類作成支援業務を中心とする場合、診療データ等の代行入力業務を中心とする場合、カンファ用の統計作成やその他業務支援を中心とする場合、の3種類となるでしょうか。

 正直なところ、導入前の準備段階では「使い走りや身の回りの雑用も多く依頼されるであろう」という予測をしていました。しかし、2年を過ぎた段階では、そのような依頼はほとんどありません。良い意味で拍子抜けでした。
 それぞれの医療機関で「医師が今、最も補助してもらいたい事務作業は何か」を検討し、絞り込んでいく段階において、そのような雑用よりも、より実務に近い高度な業務を支援させたほうが、医師の負担が実際に軽減されるという結論に至ったと思われます。また、医師とのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係も築かれてくれば、雑用などのたぐいも業務内容として表立って組み込まずとも、自然の流れの中で遂行されている場合もあるでしょう。

 現在では、さらに高度な業務を依頼されるケースも出てきています。医師でなくても遂行が可能、または支援によって医師の負担が軽減される業務は、掘り起こせば掘り起こすほど顕在化されてきます。それに伴い、医師補助従事者のスキルも、今後ますます高いレベルを求められるようになります。

 そのような要求に的確に応えるためには、医師補助従事者として求められるスキルを的確に把握し、ステップアップしていく必要があります。「チーム医療の充実」という厚労省の施策がありますが、まず、医師補助従事者自身が「単なる事務員ではなく、医師とチームを組んで診療や治療、研究活動などに貢献していく」という心構えを持つことが重要です。

 また、今後は基本的なスキルに加えて、個々の医療機関、または個々の医師が求めるより深いスキルを習得すべく、さらにその方向が細分化されてくることが予測されます。
 医療機関や弊社のような受託会社も、そのようなスキルアップのための支援をより積極的に行う必要があるという認識と、実際の体制を持つことが求められています。